お祭りなど金魚すくいの屋台があると、ついつい金魚を捕りたくなると思います。しかし、捕った金魚をどのように元気に育てたら良いのか分からないものです。
AQUAさん
金魚すくいの場にいる金魚の特徴
特徴1:飼育用ではない
金魚すくいにいる金魚と言えば、破れやすいポイでもすくえるくらい小さい個体が多いのが特徴的です。実は金魚すくいにいる金魚は、本来飼育をしたり鑑賞をしたりするなどの用途に用いられる金魚ではありません。(※小赤というフナ型の金魚の場合)
昔は金魚すくい用の金魚でしたが、熱帯魚ブームの拡大で、主に大型熱帯魚の餌用として育てられた金魚です。
餌用ということで、飼育したり鑑賞したりするのもギリギリな金魚です。しかし、元々餌用の金魚ではあるものの、育てかたによってはしっかりと元気に成長する可能性も十分にありますし、人にもよく馴れてかわいい金魚に育ちます。しっかり育てましょう。
特徴2:ストレスがかなりかかっている
金魚すくいの場にいる金魚は、人間たちに必要にポイで追いかけられたり、すくわれてはポイが破けて落とされたり、かなりのストレスがかかってしまっています。
さらに狭い空間の中にたくさんの金魚が放出されているので、とにかく強くストレスがかかりやすい環境にいます。
特徴3:死にやすい
かなこさん
やはりそれはストレスが大きくかかわっており、身体的にも精神的にもダメージが蓄積されている状態のため、早く死んでしまう傾向にあるのです。
しかし、金魚すくいの場にいる金魚の全てが死にやすいというわけではありません。金魚もきちんとした育て方をすれば、ちゃんと元気に育ってくれます。
金魚すくいの金魚を元気に育てよう!
元気に育てるポイント1:持ち帰りは素早く
お祭りや縁日に来て、すぐに金魚すくいを行う人も多いですが、そうするとそのあと何時間も歩き回ってから自宅へ持ち帰ることになります。
しかしそれは早死に繋がることからおすすめできません。少しでもストレスを与えないためにも、帰る間際に金魚すくいをするようにしましょう。
金魚を元気なまま自宅へ連れて帰るためにも、とったらその足で素早く帰宅することをおすすめします。
また、帰る時にはできるだけ金魚の入った袋を揺らさず、振動を与えないようにしてあげてください。
元気に育てるポイント2:初めの3日間は餌を与えない
帰宅後すぐ餌を与える方も少なくありませんが、実は初めの3日間は餌をあげないことが正解です。
弱った金魚に餌を食べさせると余計に負担をかけてしまいます。
このことから、まずは体力を回復させるためにも、餌を3日間あげず休ませる期間が必要なのです。
元気に育てるポイント3:塩水を与える
1リットルの水に対して小さじ1杯の塩を加えて塩水を作り、そこに金魚を入れます。
この塩水の作り方は塩の濃度が約0.5%になるようになっているのですが、これは金魚の体内濃度と同じです。
このことにより、金魚が水を排出する力を使わなくてよくなるということから、金魚すくいの場で疲れていた金魚の体力をしっかりと回復させてあげることができます。
このケアは、だいたい2週間前後行ってあげると良いでしょう。
元気に育てるポイント4:水合わせ
金魚を連れてきた時、そのまま水槽に入れる方もいますが、必ず水合わせを行ってください。
新しい水にそのまま入れることは、金魚にとって有害な物質の中へ入れられることであり、これは死へと繋がります。
水合わせを行うことにより新しい環境に負担なく慣れさせることができます。
元気に育てるポイント5:水槽は大きめのものを準備する
金魚を水槽や容器に入れる際に、適当な大きさを選んではいけません。小さすぎる容器を選ぶと金魚にストレスがかかってしまい、元気に育てることができなくなります。必ず金魚にとって大きめの水槽を選んであげるようにしてください。
また、ひとつの水槽に何匹もの金魚を入れる場合、数に対して小さな水槽にならないように注意が必要です。1匹に対してだいたい10リットルの容量を目安にして入れてあげてくださいね。
元気に育てるポイント6:カルキ抜きやエアーポンプは必須
よく金魚をカルキ抜きの装置やエアーポンプの装置なしで、水槽や容器で育てている方も見掛けますが、金魚を元気に育てるためにはあらかじめ必要なものを準備しておくことが大切です。
金魚がカルキのないよりよい環境で、酸素をしっかりと取り込み、そして呼吸できると、それだけで元気に育ってくれます。
まとめ
金魚すくいで連れてきた金魚を元気に育てるポイントとして、今回ここでは6つの注意点を挙げさせていただきました。
これらのポイントを実践することにより、金魚すくいで連れてきた金魚でも元気に育てることかできます。どこかで金魚すくいをする機会があったら、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
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