エサについて
金魚の飼育で一番楽しいのがエサやりです。
馴れてきた金魚は人が近づくだけで「エサちょーだい!」とねだるようになり、大きな口でパクパク食べる姿はとてもかわいいものです。
しかし、金魚は雑食性でとても食いしん坊なので、欲しがるだけ与えてしまうと水が汚れる原因となります。水の汚れはさまざまな病気の原因になりますので注意が必要です。
そこで、水を汚しにくい成分のエサがおすすめ。毎日の金魚とのコミュニケーションを楽しみましょう。

エサの種類
エサは金魚専用で売られてるエサなら何でも大丈夫ですが金魚の大きさによって粒のサイズを選んでください。金魚の赤い色を強調したいときは色揚げの表示があるものを選びます。ただし、一度色が赤から朱色に薄くなったものや地色が朱色の場合はそれ以上赤くはなりません。あくまで現状の赤色を維持したい場合に使用してください。
エサの回数
回数は朝、昼、晩の3回でもいいですし、朝、晩の2回でも、一日1回だけでも大丈夫ですが、毎日同じ時間に与え方が、生活のリズムが狂わず長生きします。だいたいの目安として金魚の頭(エラから先)の体積の半分くらいだと思ってください。
ただし、金魚の大きさや種類によって、よく食べる金魚、あまり食べない金魚がいますので、金魚の食べる様子をよく観察し、その金魚に合った与え方をしてください。
よく「5分以内で食べきる量」とか言われますが、エサを見つけるのが苦手だったり、食べるスピードが遅い金魚もいるので、時間で区切ってしまうより量で決めた方が無難です。
また「エサの量は魚の量ではなく水量で決める」という考え方もあります。食いしん坊な金魚にとって充分なエサの量を与えると水が激しく汚れてしまうため、水が汚れない程度の量を与えるようにしてください。
エサと水質
フィルターをセットしている水槽の場合、1~2週間では水はそれ程汚れません。もし、2~3日で白く濁るようでしたらエサの与えすぎです。
また、フィルターをセットしてから日にちがあまり経っていない時は、分解するバクテリアが少ないので同じく注意しましょう。
金魚がエサを食べなくなってしまったら、病気か水が悪くなった場合が多いですから、水替えをし、エサを控えて様子をみてください。
金魚の健康と美しい水槽のために必要な「水換え」
一見、水がきれいに見えても、水槽の中にはバクテリアが食べきれなかった目に見えない汚れがどうしても溜まってしまいますので、定期的に水換えを行いましょう。
ただし、水換えをすると当然、バクテリアも減ってしまうので、一度にすべての水を換えるのではなく、スケジュールを決めて、少しずつ換えるのがポイントです。
水槽にコケが生えている場合は、水を抜く前にコケを落としましょう。その都度全部洗うのではなく、砂の中のゴミやフンといっしょにクリーナーポンプなどで水とともに吸い上げて下さい。
水を沢山交換しすぎると、一見きれいに見えますが、汚れやすくなってしまいます。それはバクテリアが減ってしまうからなのです。
水換えの方法
折角金魚が生きていくのに良い水ができたのに、バクテリアが減りすぎたら、最初から水づくりをやり直さなくてはいけません。そこで定期的に約1/3~1/2程度、水槽の水を新しい水に交換します。マット交換の時期も、水換えスケジュールと合わせると万全です。
※新しく入れる水には、必ずカルキ抜きをしてください。
●ろ過材交換
(月1回または汚れが目立つ時)
ろ過マット、ろ過材などを使用した生物ろ過の場合、掃除をなまけると目詰まりを起こしてバクテリアに酸素が届かず、死なせてしまいます。きれいな飼育水を保つには、定期的にろ過材を飼育水で洗いましょう。
●砂そうじ(汚れてきたら)
砂をボウルに移して、水槽に残った水で軽く洗います。水道水で洗うと底砂の中にいるバクテリアがいなくなってしまうので、水槽の水だけで洗うようにしましょう。
便利なお掃除アイテム
〈水換え・底のゴミ取り〉
掃除により出たゴミや汚れをメンテナンス用品等を使って吸い取ります。水換え時の水の量は毎回同じ量にし、汚れがひどい場合は普段より多めに取りましょう。
〈コケ・汚れ掃除〉
水槽面はあまり汚れていないように見えても、よく見るとコケは必ず付いています。きれいに見えている時がコケを落とすチャンス。コケ取りクリーナーで掃除しましょう。
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