水槽を眺めているとなぜか金魚の元気がない、そのような場面に遭遇することは珍しくありません。
病気の症状がはっきり表れているわけではないものの、泳ぎ方が緩慢だったり餌をあまり食べなかったりなど、異変を感じたときは要注意です。金魚もしくは水槽に異常が起きている可能性があります。
AQUAさん
金魚の体調、チェックポイント5つ!
金魚の動きがおかしいときは、病気だけでなく水質やストレスなど、さまざまな原因が考えられます。
異変を感じたらチェックポイントを判断基準にして対処してみてください。
水温をチェック
金魚の動きがにぶかったり、底付近からあまり動こうとしなかったりなどする場合は水温をチェックしてみてください。
金魚は比較的水温の変化に強い魚ですが、極端に低いと活動量が少なくなります。15℃程度までは問題ありませんが、10℃を下回ると動かずじっとするようになります。特に季節の変わり目は水温の変化が激しく、思った以上に低水温になっていることも珍しくありません。
室内飼育であれば、そこまで低下することは滅多にありませんが、屋外で飼育している場合は要注意。水温計で水温を確認しつつ、状況に応じてヒーターを入れてあげましょう。

餌の食べ具合
金魚の調子がおかしい場合は餌を食べるかどうか確認しましょう。
金魚は元気であれば餌食いが良く、与えたら与えた分だけ食べてしまうことも珍しくありません。餌を食べないようであれば、なにかしらの異常が起きているとみて間違いありません。
原因の一つとして、ストレスが考えられます。大掃除をしたり別の水槽に移動させたりなどして、環境が急変すると餌を食べなくなることがあります。そのような場合は落ち着くまで時間を空けて餌を与えるようにしましょう。
また、冷凍アカムシなどの嗜好性の高い餌を試すのも効果的です。数日経過しても食べない場合は病気など、その他の原因が考えられます。

水換えの頻度を確認
水換えの頻度が少ないと水質が悪化して調子を崩してしまいます。
餌の食べ残しや魚の排泄物はバクテリアに分解されて毒性の強いアンモニアから弱い硝酸塩へと分解されます。毒性が弱いとはいえ、溜まると病気になったり体調を崩したりなど、健康に悪影響を与えてしまうことも。定期的な水換えをして水質を維持しましょう。
また、水槽内の魚が多すぎても水質が悪化しやすいので、生体の数を見直すのも一つの手です。硝酸塩を測定する場合は試験紙を使います。
テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙

水質が大きく酸性に傾いていないか
金魚は水質の変化に強い魚です。
しかし、メンテナンスが行き届いてないと水質が大きく酸性に傾いて体調不良になることがあります。水のpHを測って極端に酸性に傾いているようであれば、水換えをしたり牡蠣殻を入れたりなどして対処しましょう。
pHは試験紙やデジタルpH測定器で測ることができます。
デジタルPH計 ペーハー測定器 バックライト付き
酸欠の可能性
金魚の泳ぎ方を見て、表層辺りで口をパクパクしていないか確認してみてください。
頻繁にしているようであれば酸欠の可能性があります。酸欠は高水温時に起こりやすいので、夏場は注意が必要です。特に水槽内の魚が多いと、それだけ多くの酸素を消費してしまい酸欠の危険性が高まります。
そのような場合はエアレーションを増やして、酸素が行き渡るようにしましょう。
AQUAさん

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