「飼いなれてきたから、もう少し数を増やしたい!」と、考える人は少なくありません。たしかに、さまざまな種類の金魚が泳ぎまわる光景は見ていて癒されます。
しかし、ちょっと待ってください。水槽に新しい魚を入れることで“問題”が起こることがあります。
AQUAさん
水槽に金魚を追加するときの注意点!
水槽に金魚を追加するときの注意点を解説します。
たくさん入れたい気持ちもわかりますが、無理に追加して元から水槽にいる金魚にまで悪影響がおよぶと本末転倒です。リスクを踏まえて問題がないようでしたら検討してみてください。
病気を広めてしまう危険性
新しい環境から連れてきた魚は病気を持っていることがあります。
新しい魚を入れた途端に病気の症状が現れた、そのような場合は病気を持ち込んでしまった可能性が高いです。ショップなどで購入する際は病気の症状が出ていないかしっかり確認しましょう。ただし、初期症状であれば確認できないことも少なくありません。新しく魚を入れることで病気が蔓延してしまうケースもあります。
対策として、面倒ではありますが「トリートメント」が効果的です。水槽に入れる前に塩水浴や薬浴することで、病気を持ち込むリスクが下がります。購入先の状態が良くなかったり、調子が悪かったりなどする場合におすすめです。トリートメントで薬浴する場合は「メチレンブルー」が一般的です。
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金魚が病気になる原因・要因飼育密度が高くなり水質が悪化する
魚を追加することでフィルターのろ過能力が追い付かず水質が悪化してしまう場合があります。
魚の数が増えると当然、餌や排泄物の量も増えます。それだけ水質が悪化しやすく、こまめに世話をしないと体調を崩してしまうことも珍しくはありません。
頻繁に水換えする方法もありますが、面倒なことに加えて水質が安定しにくいのであまり得策とはいえません。そのような場合は定期的な水換えはもちろんですが、ろ過能力の高いフィルターの導入を検討しましょう。
ストレスがかかる
金魚をしばらく飼っていると、サイズの差や種類、性格の違いなどによってパワーバランスが決まります。
人でいうところの人間関係を思い浮かべていただけたら、わかりやすいかもしれません。新しく魚を加えると、そのパワーバランスが崩れ、ストレスになってしまうことがあります。ひどい場合はけんかにつながることも。ストレスは目には見えませんが健康状態に関わるので注意する必要があります。
新しく魚を入れても2~3日こまめに様子を見て、追いかけまわしたり、けんかしたりなどしていないか確認しましょう。どうしても収まらない場合は水槽を分けたほうが良いです。
種類による混泳の可否
金魚といってもさまざまな種類がいて、泳ぎも上手い下手があります。
一般的に尾びれが短く小さい和金などは遊泳力が高く、長く大きい琉金やランチュウなどは遊泳力が低い傾向があります。遊泳力に大きな違いがあると、餌を食べられないものが出てきます。また、ヒラヒラと長い尾びれを攻撃する場合もあるため、混泳は避けたほうが無難です。
どうしても混泳したい場合は水槽に入れてしばらくの間はしっかり観察して餌を食べ損ねていたり、攻撃されたりなどしていないか配慮しましょう。争っているようであれば水槽を分けるなど、対応が必要です。
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